秋吉台を疾走!セグウェイ・トゥクトゥクで感じる、3億5千年前の風

ビジネスホテル喜良久のある山口市に隣接する美祢市には、日本最大級のカルスト台地がひろがる秋吉台があります。
秋吉台は、特別天然記念物に指定されており、山口県を代表する観光スポットです。
3億5千年前に、海底のサンゴ礁が海洋プレートに乗って海の中を移動する間に厚く大きな石灰岩に変化し、大陸プレートとぶつかったことで地表へと押し上げられ、日本列島の形成とともに今の秋吉台の位置に落ち着きました。その石灰岩台地は、雨や地下水によって少しずつ溶食されていき、やがて溶け残った石灰岩の白い岩肌が地表に突き出し、今の秋吉台の景色となりました。

まぶしい夏の青空の下、広大な秋吉台には爽やかな風が吹きわたります。
秋吉台を巡るには、セグウェイがおすすめです。通常は1日2回、セグウェイツアーが実施されています。事前教習したうえでツアーに臨むので、初めての方でも安心です。
また、今年からタイの乗り物のトゥクトゥクのレンタルも始まりました(要普通運転免許)。風通しの良いトゥクトゥクは、夏のカルストロードドライブに最適です。こちらも事前教習のうえで路上運転となります。
真夏の秋吉台を駆け抜けて、3億5千年前の風を感じてくださいね。

※それぞれの乗り物には事前申し込みが必要で、条件や注意事項があります。また、状況に応じて営業に変更が生じる場合もあります。事前にご確認のうえご利用くださいませ。

セグウェイツアー詳細:
https://karusuto.com/jitabi/segwaytour-in-akiyoshidai2020/
トゥクトゥクレンタル詳細:
https://karusuto.com/notice/akiyoshidai-tuktuk-minetuk/

子供から大人まで楽しめる、おすすめしたい山口のお出かけスポット!

ここ数年はコロナの影響で山口県内の施設も開館時間が短縮されたり、休館していたりという状況でした。
この夏もまだまだ予断を許さない状況ですが、ワクチン接種が進んだこともあり、感染防止対策を徹底した上で以前のように運営する施設も増えてきました。
山口県内の博物館や科学館、歴史館など、夏休みのお出かけ先にいかがでしょうか。屋内なので、雨の日にもおすすめです。

ビジネスホテル喜良久のある山口市には、「山口県立博物館」があります。地方博物館として特色のある活動をしており、現在は期間限定で県内の動物園・水族館との連携割引制度が実施されています。
美祢市の「秋吉台エコ・ミュージアム」ではカルスト台地秋吉台を、わかりやすく紹介しています。美祢市美東の「長登銅山文化交流館」は、日本最古の銅山で、奈良の大仏鋳造の際に銅を献上した長登銅山の歴史を学ぶことができます。
下関市の「土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム」は、国内でも珍しい人類学専門の博物館です。下関市には水族館の「海響館」や、弥生・古墳時代のことを学べる「下関市立考古博物館」などもあります。
防府市の「毛利博物館」では、毛利家伝来の貴重な美術工芸品を公開しています。また「防府市青少年科学館 ソラール」は、体験型科学館として「科学をやさしく、ふかく、たのしく」をテーマに、気軽に科学を学べます。
ちょっと変わったところでは、萩市の「吉田松陰歴史館」。70体以上のリアルな等身大の蝋人形で、吉田松陰の生涯の様々な場面を再現しています。

他にもご紹介しきれなかった施設がたくさんありますが、各施設とも状況に応じて予約が必要となる場合や、入場制限が発生する場合があります。事前にご確認のうえ、お出かけくださいませ。

夜景大国日本、山口の夜を彩る日本夜景遺産にお出かけください

真夏のような日もある山口ですが、日が暮れてくると風が心地よく吹きわたります。さぁ、夜景を見に出かけませんか。

人工衛星から見ると、夜の光で国の形がくっきりと浮かび上がるのは、世界で唯一日本だけとか。そんな光の国、日本。
最近では自治体の取り組みもあって、夜景は夜の観光コンテンツとして重要な役割を果たすようになりました。

日本夜景遺産事務局が「芸術的価値を抱く夜景であること」「文化的に大きな影響を及ぼしていること」などの厳しい基準の下で選定した全国261か所(2021年11月時点)の夜景遺産の中には、山口県内の夜景の名勝も含まれています。

山陽小野田市の竜王山の山頂展望台からは、360度の眺望が可能で、遠くに輝く九州のともし火と目前の工場地帯の明かりの織り成すコントラストが楽しめます。

下関市では、瀬戸内海国立公園内の火の山と、関門海峡と関門橋、海峡ゆめタワーの夜景が選定されました。特に海峡ゆめタワー展望室からの絶景は夕暮れとともに昼とは違う趣となり、宝石を散りばめたような美しい夜景を360度の雄大なパノラマで楽しむことができます。

周南市の晴海親水公園では、背景に広がるコンビナートの明かりが連なる工場夜景が楽しめます
年に一度開催され歴史を重ねてきた周南市冬期イルミネーションイベントも、冬の風物詩として日本夜景遺産となりました。

岩国市の錦川にかかる名橋、錦帯橋は木組アーチ構造の橋としては世界最長です。夜間は季節限定でライトアップされます。世界中のどこにも例がない五連の美しいアーチが城山を背景に闇夜に浮かび上がる様には、これぞ幽玄の美と感動せずにはいられません。

ビジネスホテル喜良久のある山口市でも「山口七夕ちょうちんまつり」が日本夜景遺産として選定されています。
毎年8月6日、7日に市内各地で紅ちょうちんが灯される伝統的な夜祭りですが、数万個の紅ちょうちんが放つ幻想的な光に彩られた夜景を見ていると、いつのまにか異世界に迷い込んだような心持ちになってきます。室町時代の盆送りを始まりとして現代まで受け継がれてきたこの景色は、まさに日本の夜景遺産といえます。

夜景がいざなう山口の夜。ひととき日々の喧騒を忘れ、光煌めく景色をお楽しみください。

湯田温泉においでませ。温泉入浴で梅雨のもやもやをふきとばしましょう!

梅雨の時期は気圧が低くなることが多く自律神経が乱れがちですが、このように気候や天気の影響で体に不調が発生する症状を「気象病」というそうです。
頭痛、めまいや関節痛に加え、疲労感、うつなど、気象を原因として身体ばかりでなく精神にも様々な症状が発生するそうです。
特に季節の変わり目や台風の襲来、そして梅雨時などには、気象病と思われる体調不良を訴える人が多くなるといわれています

低い気圧によって過剰に刺激された交感神経が興奮すると痛みをより強く感じるそうですが、実際に気圧の低い環境にいると頭痛が悪化する、などの実験結果も報告されています。

交感神経の興奮を抑えるにはリラックスすることが一番ですが、それには入浴が良いといわれています。
特に温泉では、よりリラックス効果が期待できることも実験結果で証明されています。

ということで、おすすめはもちろん湯田温泉。
湯田温泉はアルカリ性の単純温泉で肌によく馴染むやわらかい湯です。 匂いやピリピリ感などの温泉独特の癖が少ないので、のんびりと長湯しやすいのが特徴です。

湯田温泉のビジネスホテル喜良久の温泉大浴場「美肌の湯」は、清掃時間を除き終日ご利用いただけます。
交感神経が興奮して優位にあるときは、血流も滞りがちです。血流の滞りはむくみや冷え、肌荒れなどの原因にもなります。
ビジネスホテル喜良久自慢の「美肌の湯」で、心と体とお肌の調子を整えましょう。
充実のアメニティもご用意しておりますので、ぜひご利用くださいませ。

ゆっくり温泉に浸かった後は、しっかり睡眠。
温泉効果を上手に使いながら自律神経の調子を整えて、日々を元気に過ごしましょう!

実は甘党の山口県民がおすすめする美味しい銘菓

毎月発刊の地元のタウン情報誌「トライアングル」には、山口県のグルメ情報・観光情報など様々な情報が載っており、観光客の方々の旅行ガイド本として一役買っています。
そのトライアングルの4月号に、山口県は「チョコレート消費量・チョコレート菓子消費額」日本一という記事が載っていました。

そこでビジネスホテル喜良久のある山口市のことを調べてみました

2018年の1世帯当たりのチョコレートへの支出額が全国平均の5倍の29,026円ということで、なんと山口市は日本一の称号を獲得していました。残念ながらその翌年には11位でしたが2020年は4位に浮上するなど、山口県の中でも特に山口市民はチョコレートが好きな人が多いようです。

「獺祭」「東洋美人」などの名酒で知られる山口県なので、辛党派が多いイメージもありますが、チョコレート消費量が多いというデータが示しているように、実は山口県民は甘いものが好きで、お砂糖の消費量も毎年全国ランキングの上位に入っています。

そんな山口県には銘菓が多く、いくつかご紹介します。
まずは「銘菓舌鼓」。白あんを求肥で包んだ上品な和菓子です。当初は「舌鼓」とよばれていましたが、時の内閣総理大臣の寺内正毅が「このようなおいしい菓子であれば【銘菓舌鼓】と改称した方がよかろう」と絶賛したことで改名したそうです。

航空会社の機内食に採用された「月でひろった卵」は、ふわふわのカステラ生地でとろりとしたクリームを包みこんだお菓子で、山口県産の牛乳とたまごで作られており、幅広い年代から親しまれているお菓子です。

そして、山口銘菓のラスボスともいえる山口の「外郎」。
全国的には名古屋の外郎が有名ですが、山口の外郎は名古屋のものとは食感がまったく違います。名古屋のういろうは米粉、山口の外郎はわらび粉が主原料なので、名前は同じでも味も触感もことなったものとなっています。毛利の殿様が愛した上品な味は、山口市で生まれ育った詩人の中原中也も好んだとか。

ほかにもまだまだたくさんの銘菓がありますので、ぜひ一度お召し上がりくださいませ。
地元の人々が愛し親しんできた山口銘菓。間違いなくおすすめです。

姫君を喜ばせた雅な輝き、一の坂川のほたるの乱舞

自然が豊かな山口県。初夏の訪れとともにほたるが姿を見せはじめます。
山口県内ではあちらこちらのせせらぎで、ほたるの舞う姿を見ることができますが、ビジネスホテル喜良久のある山口市では、一の坂川がほたる観賞のスポットとして知られています。

山口を流れる一の坂川は、水の流れが穏やかな規模の小さい川ですが、川岸には四季折々に花が咲き乱れる風情のある川です。
時の周防・長門の守護の大内弘世は、この一の坂川を京の鴨川にみたてました。
京を訪れた際に高い文化や情緒にふれて感銘を受けた弘世は、京都の地形によく似た盆地のある山口に政庁を移し、京に似せた街づくりを行いました。街の名前も京風に変え、山口が西の京と呼ばれるまでに発展する基盤を築きました。

弘世は京から公家の姫君を妻に迎えましたが、姫君は都を恋しがってやみません。そのため宇治からゲンジボタルを取り寄せて一の坂川に放し、妻の心を慰めました。その時に放したほたるが住みつき、今に伝わるといわれています。

一の坂川は市街地にあり、すぐそばの道を多くの人や車が行きかうなど、この時代の中でほたるが育つには恵まれた環境とは言えません。
ですが、ボランティアの方々の尽力によって、一の坂川のほたるは毎年変わらぬ輝きで人々を楽しませてくれています。今では国の天然記念物に指定され、初夏の風物詩となっています。

一の坂川界隈では、例年「ほたる観賞Week!」と題してほたる祭りが実施され、期間中は様々なイベントが開催されます。
今年は5月28日から6月3日までとなりますが、5月27日と28日は、湯田温泉ご宿泊のお客様限定でナイト観光バスをご案内しております。詳細はフロントまでお尋ねくださいませ。
南北朝時代から今に伝わる雅な光を、どうぞ心ゆくまでご鑑賞ください。

一の坂川「ほたる観賞Week!」情報
https://yamaguchi-city.jp/event/a_area/1386.html

パワースポット湯田温泉!入泉と飲泉の合わせ技でストレス回復&運気アップ!

新年度となった今月は、何かとあわただしく過ごされていた方も多いのではないでしょうか
季節の変わり目でもあり、知らぬ間に心と体に疲れが溜まっているかもしれません。
なんだかダルい、スッキリしない、そんな時には温泉入浴で疲れを癒すのもおすすめですが、相乗効果を狙って温泉の湯を飲む「飲泉」はいかがでしょうか。漫画「テルマエ・ロマエ」にも、飲泉の話がでてきます。
この漫画は、浴場文化華やかなりし時代の古代ローマ、浴場設計技師のルシウスがタイムスリップして現代日本の風呂文化から受けた衝撃を、コミカルに描いたものです。
ヤマザキマリの著作で、阿部寛主演で映画化もされました。
とある回では、ルシウスが腐ったどぶろくを飲んだことからショック状態に陥ったのを、温泉の湯を飲ませることによってあっという間に回復させるというシーンが出てきます。
これはあくまでも漫画の話で、こんなに調子よくいくことはないにしても、飲泉には泉質によって胃腸機能低下や便秘、高コレステロール血症、またストレスによる疾患の回復などに効果があると言われています

湯田温泉には、6か所の足湯とともに、2か所の飲泉場があり、どちらもそれぞれ無料となっています。
飲泉は、湯田温泉観光案内所前と湯田温泉ビジネスホテル喜良久のすぐそばの温泉舎(ゆのや)で、お楽しみいただけます。

湯田温泉は、財運を呼び込むという白狐が見つけた温泉ですから、風水のパワーが満ち溢れています。飲泉によって体力回復だけではなく、開運のご利益もいただけるかもしれません。

ビジネスホテル喜良久では湯田温泉のマスコットキャラクター白狐のゆう太とゆう子がデザインされたぐい呑みを販売しておりますので、お買い求めの際にはフロントにお声がけくださいませ。
エネルギー溢れる湯田温泉の湯。このぐい呑みで飲めば白狐パワーで効果も倍増、かも!

「汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン」の聖地、山口県宇部市

湯田温泉ビジネスホテルから車で約40分の工業都市、宇部市。
宇部市は瀬戸内海に面し、温暖で雨の少ない地域です。
かつては石炭産業で、その後セメント産業などで栄えた工業都市ですが、一方で世界で最も歴史のある野外彫刻展「UBEビエンナーレ」を開催するなど、芸術面にも力を入れています。

「新世紀エヴァンゲリオン」の原作・監督の庵野秀明氏は、宇部市の出身です。
地元の進学校である宇部高校在学中にはすでに短編映画やアニメを制作するなど、校内では才能あふれる天才として有名だったとか。
生まれ育った宇部市は、彼にとってどんな存在なのでしょうか。
2021年3月に封切りされた『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』では、作中の重要なシーンで宇部市の風景が登場していました。
エヴァンゲリオンだけでなく、庵野監督の様々な作品にはどこかしらに「宇部要素」が含まれており、監督の深い地元愛が感じられます。
作品ゆかりのスポットには、「聖地巡礼」として多くの人々が訪れています。

市制施行100周年を迎えた宇部市では「まちじゅうエヴァンゲリオン」と題して、市内各地でエヴァンゲリオンに関連した様々な記念イベントが実施されています。
現在、ときわミュージアムでは「海洋堂 エヴァンゲリオンフィギュアワールド」が開催されています。
また、7月には山口市の山口県立美術館において、「庵野秀明展」が開催予定です。
庵野監督独特の映像表現、その感性はどこで生まれ育ったのか、ぜひその目でお確かめください。

ビジネスホテル喜良久のある湯田温泉から、新山口駅乗り換えのバス利用で約60分程でときわミュージアムに行くことができます。
山口県立美術館へは、タクシーで10分程度です。
レンタカーのご案内もできますので、詳しくはフロントにお尋ねくださいませ。

エヴァンゲリオンの故郷に「来なきゃダメだ!」

まちじゅうエヴァンゲリオン:https://contents-tourism.com/

山頭火の愛した湯田温泉 「たとへ生まれ代わるにしても、私はやっぱり、日本の、山口の、山頭火でありたい。」

JR山陽新幹線の新山口駅南口には「種田山頭火之像」が建てられています。
生涯に8万を超える句を詠んだ俳人「種田山頭火」は、防府市の大地主の家に生まれ、高校を首席で卒業するなど大変優秀な人だったそうです。
その後不運が重なり、妻子を連れて夜逃げ同然でふるさとを後にしました。

出家した山頭火は、1926年44歳の時に句作の旅にたちました。
「分け入っても分け入っても青い山」

「こころ疲れて山が海が美しすぎる」
感性溢れる自由律俳句に、山頭火の繊細さがあらわれています。

1932年、50歳をすぎて山頭火は小郡(現・山口市)に「其中庵(ごちゅうあん)」という草庵を編みました。
其中庵から湯田温泉までは約12キロありますが、山頭火は湯田温泉がお気に入りで、せっせと通っていたそうです。

1938年56歳の時には湯田温泉に部屋を借り「風来居」と名付けました。
「温泉といふものは有難いものである、私は入浴好きだが、温泉にはいると、身心が一新されたやうに感じる。湯田温泉を近くに持つてゐる私は幸福である。」

酒で身を持ち崩し、自分のことを「無能無才」と嘲ずにはいられない山頭火でした。
「どうしようもないわたしが歩いている」

「まっすぐな道でさみしい」
「うしろすがたのしぐれてゆくか」
そんな山頭火にとって湯田温泉は、体と心を癒す安らぎの場所だったようです。
「ま昼ひろくて私ひとりにあふれる湯」
「あかるくあつくあふれる湯にひたりおもひで」
「朝湯こんこん音たててあふるるよ」

山頭火の愛した湯田温泉はアルカリ性単純温泉で、肌によく馴染むやわらかい湯ですが、ph値が9.14もありクレンジング効果が高いことが特徴です。湯田温泉に足しげく通っていたという山頭火は、実はお肌ツルツルだったかもしれません。

ホテル喜良久の温泉大浴場「美肌の湯」で、山頭火の愛した湯田温泉をお楽しみくださいませ。

木草弥生い茂る(きくさいや おいしげる)弥生3月

3月に入り、ホテル喜良久のある山口市でも、吹く風の中にぬくもりが感じられる今日この頃です。

旧暦では各月それぞれに「皐月」「如月」など、 行事や季節感に合わせてつけられた 和風月名という呼び名がありますが、3月は「弥生」。
「弥生」は木草弥生い茂るという言葉が短く詰まったことが由来とか。

童謡さくらさくらで「さくら、さくら、弥生の空はー」と唄われ、「弥生」には桜のイメージがあるかもしれません。
実は旧暦で定められた和風月名の季節感は、現代の暦とひと月程度ずれがあります。弥生は現代の4月に当てはまる和風月名なのです。

明治時代、1年が354日で不便の多い旧暦から1年365日の新暦に変更されました。その際、季節感がひと月ずれることに構わずに、年中行事の日付はそのままとされました。
旧暦3月3日は新暦の4月、旧暦5月5日は6月にあたります。

 桃の花の開花時期は例年3月半ばを過ぎてからなので、現代のひな祭りは正確には桃の節句とはいえないのかもしれません

全国各地には、いまだに旧暦で行事が行われるところがあります。
6月に鯉のぼりが泳ぐ地域があれば、8月に七夕まつりを行う地域もあります。
山口県萩市では、「萩城下の古き雛たち」が開催中ですが、萩ではひな祭りを旧暦で祝う風習があるため、展示は毎年4月3日まで行われます。
代々受け継がれてきた気品あふれるお雛様。
桃の花の香りが漂うこの時節に飾られて、お雛様も嬉しそうです。

「萩城下の古き雛たち」
https://www.hagishi.com/hina/