実は甘党の山口県民がおすすめする美味しい銘菓

毎月発刊の地元のタウン情報誌「トライアングル」には、山口県のグルメ情報・観光情報など様々な情報が載っており、観光客の方々の旅行ガイド本として一役買っています。
そのトライアングルの4月号に、山口県は「チョコレート消費量・チョコレート菓子消費額」日本一という記事が載っていました。

そこでビジネスホテル喜良久のある山口市のことを調べてみました

2018年の1世帯当たりのチョコレートへの支出額が全国平均の5倍の29,026円ということで、なんと山口市は日本一の称号を獲得していました。残念ながらその翌年には11位でしたが2020年は4位に浮上するなど、山口県の中でも特に山口市民はチョコレートが好きな人が多いようです。

「獺祭」「東洋美人」などの名酒で知られる山口県なので、辛党派が多いイメージもありますが、チョコレート消費量が多いというデータが示しているように、実は山口県民は甘いものが好きで、お砂糖の消費量も毎年全国ランキングの上位に入っています。

そんな山口県には銘菓が多く、いくつかご紹介します。
まずは「銘菓舌鼓」。白あんを求肥で包んだ上品な和菓子です。当初は「舌鼓」とよばれていましたが、時の内閣総理大臣の寺内正毅が「このようなおいしい菓子であれば【銘菓舌鼓】と改称した方がよかろう」と絶賛したことで改名したそうです。

航空会社の機内食に採用された「月でひろった卵」は、ふわふわのカステラ生地でとろりとしたクリームを包みこんだお菓子で、山口県産の牛乳とたまごで作られており、幅広い年代から親しまれているお菓子です。

そして、山口銘菓のラスボスともいえる山口の「外郎」。
全国的には名古屋の外郎が有名ですが、山口の外郎は名古屋のものとは食感がまったく違います。名古屋のういろうは米粉、山口の外郎はわらび粉が主原料なので、名前は同じでも味も触感もことなったものとなっています。毛利の殿様が愛した上品な味は、山口市で生まれ育った詩人の中原中也も好んだとか。

ほかにもまだまだたくさんの銘菓がありますので、ぜひ一度お召し上がりくださいませ。
地元の人々が愛し親しんできた山口銘菓。間違いなくおすすめです。

姫君を喜ばせた雅な輝き、一の坂川のほたるの乱舞

自然が豊かな山口県。初夏の訪れとともにほたるが姿を見せはじめます。
山口県内ではあちらこちらのせせらぎで、ほたるの舞う姿を見ることができますが、ビジネスホテル喜良久のある山口市では、一の坂川がほたる観賞のスポットとして知られています。

山口を流れる一の坂川は、水の流れが穏やかな規模の小さい川ですが、川岸には四季折々に花が咲き乱れる風情のある川です。
時の周防・長門の守護の大内弘世は、この一の坂川を京の鴨川にみたてました。
京を訪れた際に高い文化や情緒にふれて感銘を受けた弘世は、京都の地形によく似た盆地のある山口に政庁を移し、京に似せた街づくりを行いました。街の名前も京風に変え、山口が西の京と呼ばれるまでに発展する基盤を築きました。

弘世は京から公家の姫君を妻に迎えましたが、姫君は都を恋しがってやみません。そのため宇治からゲンジボタルを取り寄せて一の坂川に放し、妻の心を慰めました。その時に放したほたるが住みつき、今に伝わるといわれています。

一の坂川は市街地にあり、すぐそばの道を多くの人や車が行きかうなど、この時代の中でほたるが育つには恵まれた環境とは言えません。
ですが、ボランティアの方々の尽力によって、一の坂川のほたるは毎年変わらぬ輝きで人々を楽しませてくれています。今では国の天然記念物に指定され、初夏の風物詩となっています。

一の坂川界隈では、例年「ほたる観賞Week!」と題してほたる祭りが実施され、期間中は様々なイベントが開催されます。
今年は5月28日から6月3日までとなりますが、5月27日と28日は、湯田温泉ご宿泊のお客様限定でナイト観光バスをご案内しております。詳細はフロントまでお尋ねくださいませ。
南北朝時代から今に伝わる雅な光を、どうぞ心ゆくまでご鑑賞ください。

一の坂川「ほたる観賞Week!」情報
https://yamaguchi-city.jp/event/a_area/1386.html