マイナスイオンのシャワー!名勝「長門峡」で紅葉狩り

秋の深まりを感じる今日この頃です。
放射冷却現象のせいで朝晩はぐっと冷え込みますが、昼間は雲が少なく晴天が続くのがこの時期の特徴です。湯田温泉のビジネスホテル喜良久のある山口市でも、山間部では紅葉がすすみ、色づいた木々の葉が秋晴れの青空とのコントラストを織りなしています。

山口市阿東の名勝・長門峡の紅葉も、そろそろ見ごろを迎えるようです。
国指定の名勝に指定されてから今年で100周年を迎え、「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選定された長門峡は、山口市と萩市にまたがる阿武川沿いの美しい渓谷で、日本五大名峡のひとつに数えられています。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色。どの季節でも圧倒的な美しさで見る者の心を慰めてくれる長門峡ですが、紅葉で渓谷全体が紅に染まるほどの秋の長門峡は、特に人気の観光スポットとなります。

まもなく紅葉シーズン限定のシャトルバスの運行が始まります。
遊歩道は人気のハイキングコースとなっていますが、片道が約5.1キロあります。往復すると10キロを超えるため、シャトルバスの利用がおすすめです。
燃えるような真っ赤な紅葉の中、せせらぎの音を聞きながらの散策は、心身ともに癒されます。紅葉の名所長門峡の絶景を、ぜひお楽しみくださいませ。

※シャトルバスご利用の際は、事前に運行状況を十分にご確認のうえご利用ください。
あとう観光情報(長門峡シャトルバス運行(11/5~11/23))
https://ato-kankou.org/archives/9269

デジタル映像「国宝・四季山水図」と、瑠璃光寺五重塔の特別拝観

ビジネスホテル喜良久のある山口市の山口県立美術館は、山口県にゆかりのある作家の作品を多数所蔵しており、雪舟や狩野派の絵画もコレクションしています。
雪舟は、室町時代の禅僧で画家・作庭家で、守護大名大内氏の庇護により後半生を山口で過ごしました。水墨画の最高峰といわれる「四季山水図」も山口で完成させました。
山口県立美術館では現在、企画展「将軍家の襖絵/雪舟と狩野派」が開催中です。開催期間が10月16日までで、残念ながら間もなく終了となりますが、「パノラマ山水長巻 デジタル映像による国宝・四季山水図」は12月11日までご覧いただけます。
小僧時代に涙で描いた鼠が生きているようにみえたという逸話を持つ、画聖雪舟筆の国宝「四季山水図」が7.5倍に拡大され、展示室の三方の壁面いっぱいに投影されており、拡大されたからこそ伝わる雪舟の細やかな筆致にあらためて感動します。いつのまにか自分自身が絵巻の世界に紛れ込んだような、そんな不思議な心持ちになる迫力のある映像を、この機会にぜひご覧くださいませ。

また、現在、国宝瑠璃光寺五重塔では、特別拝観が行われています。
大内氏が建立し、 室町文化の香りを今に伝える日本の三名塔のひとつ瑠璃光寺五重塔は、普段はその戸を固く閉じたままで塔内をうかがい知ることができませんが、11月27日までの土日祝日に限り、1階の格子戸が開かれ、須弥壇に鎮座された阿弥陀如来像や大内義弘公座像を鑑賞することができます。観光ボランティアのガイドもあり、五重塔の由来や当時の状況などを楽しく知ることができます。
いつもは遠目に眺めることしかできない国宝瑠璃光寺五重塔の柵内に入り、近くから眺めることができるというスペシャルな特別拝観。こちらもこの機会にいかがでしょうか。