山口のうた

錦帯橋はうららかに 秋吉台はさやかなり
秀麗の地に偉人出で 維新の偉業為せるかな
誇と使命忘めや 山口県の我らみな

これは昭和37年に制定された「山口県民の歌」の1番の歌詞です。
昭和感たっぷりですが、詩人佐藤春夫が作詞したものと聞くと、驚く方もおられます。
曲は「海ゆかば」などを作った著名な作曲家、信時潔によるものです。
昭和38年、初めて山口で国体が開催されたときには、山口県民が一丸となり心を震わせながら歌ったそうです。
昭和54年に制定された県民愛唱歌「みんなのふるさと」は、山口県庁の電話の保留音に使用されています。
湯田温泉のビジネスホテル喜良久のある山口市では、「ふるさとの風~山口市民の歌~」が市内の防災無線で定時に流れています。

ご当地歌謡曲は、嘉門達夫さんが「 カモン!関門行進曲 」、水森かおりさんが「早鞆ノ瀬戸」を歌われています。
美鈴愛子さんの「徳山ワルツ」渡幸司さん・高野あき子さんのデュエット曲「山口宇部空港」は、地元の年配者にはおなじみの曲です。
維新の志士を歌った三波春夫さんの「高杉晋作」尾形大作さんの「吉田松陰」なども、今でもスナックのドア越しに聞こえてくることがあります。
みうらじゅんさんと安齋肇さんのユニット「勝手に観光協会」は、日本各地を盛り上げるべく47都道府県のご当地ソングを作っています。
どの曲も地域の特色が歌われていて素晴らしいのですが、山口県を歌った「山口アンモナイト」はオカリナの音色が物悲しく響く中に山口の名所がうまく織り込まれており、観光の参考になりそうです。
さぁ、歌声に導かれながら、Go to 山口へ!
皆様のお越しをお待ちしております。

山口県民の歌
https://www.youtube.com/watch?v=34t9Du-aBis
みんなのふるさと
https://www.youtube.com/watch?v=4jiOQHTgtgI
山口市民の歌
https://www.youtube.com/watch?v=cK9Tv3oKGHI
勝手に観光協会チャンネル:「山口アンモナイト」PV
https://www.youtube.com/watch?v=fgzgfOoYiN0

神無月は恋の月!?

10月となりました。
ひと昔前は気候天候に関係なく10月1日から一斉に衣替えとする学校や企業が大半でしたが、最近では移行期間が設けられ、合服の着用などで季節の移ろう状況に応じて衣服を調節できるようになってきました。日中は汗ばむこともありますが、早朝や夜半の寒さに秋の深まりを実感する今日この頃です。時節柄、体調管理には、どうぞお気をつけくださいませ。

さて、秋といえばなぜか「失恋」のイメージがあるようですが、実はこの時期こそがご縁が結ばれる恋の季節かもしれません。
旧暦の10月、島根県出雲市の出雲大社の祭神である大国主大神が、来年の重要事項について話し合うために、全国各地の守り神たちを出雲大社に呼び寄せるといわれています。
全国の神様が留守にされるため日本各地は「神無月(かんなづき)」ですが、神々が集まる出雲の地では「神在月(かみありづき)」となります。
神様たちは、神議り(かむはかり)と呼ばれる会議で来年の天候や農作物の収穫などについて話し合われますが、この会議の何よりも重要な議題が「縁結び」です。

恋の始まりは神様の計らいからとなると、参拝する若い女性たちが熱心に手を合わせる姿にもうなづけますね
出雲大社は縁結びの総本山。全国各地に出雲大社の分院があり、「湯田温泉のビジネスホテル喜良久」のある山口市にも出雲大社山口分院があります。
プチ出雲大社という趣の、こじんまりとしながらも厳かな神社で、正式な参拝方法は「二礼四拍手一礼」と、出雲大社と同じ作法です。
清らかで温かみのある境内には、良縁を願い榊に括りつける赤い糸(有料)がおかれ、縁結びの神様ならではの風情も感じられます。
派手な観光ポイントではありませんが、ドライブがてら神様とのご縁をいただきにお参りされてはいかがでしょうか。
どうぞ、皆様が良いご縁で繋がっていかれますように。

「八百万の神」:出雲大社山口分院
https://yaokami.jp/1350242/
※今年の旧暦10月は、11月15日~12月14日