カトリック教の司祭フランシスコ・デ・サビエルは、布教に赴いたインド西海岸のゴアで、日本から逃れてきたというヤジロウという鹿児島出身の青年と出会ったことをきっかけに、1549年8月に日本にやってきました。
困難を極めた布教活動の中で、1551年4月に周防の守護大名大内義隆に布教を認められました。
義隆は廃寺の大道寺をサビエルに与えました。
それが日本で最初の教会です。
その教会で12月24日にミサが行われ、クリスマスが祝われました。
それが日本で最初のクリスマスのお祝いです。
2006年11月にはサビエルの生地ナバラ州から認定されています。
そんな知る人ぞ知る日本のクリスマス市こと山口市にあるサビエル記念聖堂ですが
サビエル来日400年記念として1952年(昭和27年)に建てられました。
スペイン・ナバラ州にあるハビエル城を模して建造された荘厳な聖堂でしたが、残念なことに1991年9月5日に焼失しました。
イタリア人の設計で1998年4月にモダンな印象の教会となって再建された現在の聖堂から、消失前と同じようにカリヨンの鐘の音が山口市一帯に響きわたります。
サビエルは全国各地や教科書では「ザビエル」と発音されますが、サビエルの地元では「シャビエル」と発音するそうです。
山口市民は「サビエル」と発音し、記念聖堂の正式名称も「山口サビエル記念聖堂」と濁らずに表記されています。
サビエルが山口を訪れた頃にはすでに湯田温泉は整備され隆盛を極めていました。
きっとサビエルも湯田温泉を楽しんだことでしょう。
湯田温泉のビジネスホテル喜良久の「美肌の湯」につかりながら、そんな遠い昔に思いを馳せるひとときをお過ごしくださいませ。