夜景大国日本、山口の夜を彩る日本夜景遺産にお出かけください

真夏のような日もある山口ですが、日が暮れてくると風が心地よく吹きわたります。さぁ、夜景を見に出かけませんか。

人工衛星から見ると、夜の光で国の形がくっきりと浮かび上がるのは、世界で唯一日本だけとか。そんな光の国、日本。
最近では自治体の取り組みもあって、夜景は夜の観光コンテンツとして重要な役割を果たすようになりました。

日本夜景遺産事務局が「芸術的価値を抱く夜景であること」「文化的に大きな影響を及ぼしていること」などの厳しい基準の下で選定した全国261か所(2021年11月時点)の夜景遺産の中には、山口県内の夜景の名勝も含まれています。

山陽小野田市の竜王山の山頂展望台からは、360度の眺望が可能で、遠くに輝く九州のともし火と目前の工場地帯の明かりの織り成すコントラストが楽しめます。

下関市では、瀬戸内海国立公園内の火の山と、関門海峡と関門橋、海峡ゆめタワーの夜景が選定されました。特に海峡ゆめタワー展望室からの絶景は夕暮れとともに昼とは違う趣となり、宝石を散りばめたような美しい夜景を360度の雄大なパノラマで楽しむことができます。

周南市の晴海親水公園では、背景に広がるコンビナートの明かりが連なる工場夜景が楽しめます
年に一度開催され歴史を重ねてきた周南市冬期イルミネーションイベントも、冬の風物詩として日本夜景遺産となりました。

岩国市の錦川にかかる名橋、錦帯橋は木組アーチ構造の橋としては世界最長です。夜間は季節限定でライトアップされます。世界中のどこにも例がない五連の美しいアーチが城山を背景に闇夜に浮かび上がる様には、これぞ幽玄の美と感動せずにはいられません。

ビジネスホテル喜良久のある山口市でも「山口七夕ちょうちんまつり」が日本夜景遺産として選定されています。
毎年8月6日、7日に市内各地で紅ちょうちんが灯される伝統的な夜祭りですが、数万個の紅ちょうちんが放つ幻想的な光に彩られた夜景を見ていると、いつのまにか異世界に迷い込んだような心持ちになってきます。室町時代の盆送りを始まりとして現代まで受け継がれてきたこの景色は、まさに日本の夜景遺産といえます。

夜景がいざなう山口の夜。ひととき日々の喧騒を忘れ、光煌めく景色をお楽しみください。