山口市湯田温泉のビジネスホテル喜良久がある山口市は県庁所在地です。
現在の山口県庁舎は1984(昭和59)年竣工の地上15階地下1階のビル様式ですが、大正5年に完成した旧県庁舎は大正建築の粋を集めた後期ルネサンス様式のロマンチックな建物で「山口県政資料館」として現存しています。
この「県政資料館」は旧県庁舎と旧県会議事堂からなっています。
これらは明治建築界の三大巨匠のひとり妻木頼黄(つまきよりなか)指導の元、「関西建築界の父」武田五一(たけだごいち)と、数多くの公共建築を手がけた大熊喜邦(おおくまよしくに)によって設計されました。
後に国会議事堂建設に携わることになる気鋭の建築家たちの手によるものだけに、現在は国の重要文化財に指定されています。
西洋の近代的な建築様式を積極的に取り入れている一方で和建築の風情も残すという、高い建築技術とセンスに驚かずにはいられません。
洋と和の融合に加え、政治を行う建物としての気品にもあふれており、一見の価値のある建築物です。
旧県庁舎が建っているのは、幕末期に藩主の居城として建築された山口城があった場所です。
今も当時の堀や土塁、石垣の一部や、県の重要文化財の旧山口藩庁門が残っています。
建築物好きの方ばかりでなく、歴史に興味のある方にはぜひお立ち寄りいただきたい観光ポイントです。
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