山口の豪華給食

学校給食の歴史は、明治22年に山形県で実施したことが始まりとされています。その後徐々に全国に広がりました。
最近では、地元の食材の地産地消を目的に地域色豊かな献立が登場することが多いようですが、山口県にも豪華給食が登場する学校があります。

長門市と下関市では、毎年の恒例行事として2月の「学校給食・くじら交流の日」に、市内のすべての小中学校でくじらが給食の献立として登場します。
長門市は古式捕鯨で栄えたまちで、下関市は近代捕鯨発祥の地です。節分には「大きなものを食べて邪気を払う」という願いを込めてくじらを食べる習慣があります。
「古式捕鯨の里 長門」と「くじらの街 下関」ならではのメニューで、今年もくじらの竜田揚げを頬張る子どもたちの笑顔がニュースで流れました。

全校生徒25人の萩市立むつみ中学校では、毎年秋に学校林で自然に感謝し森林の役割や重要性を学ぶことを目的に野外授業が行われます。
授業ではまつたけ狩りが行われますが、まつたけはデリケートで、落ち葉が降り積もった腐葉土の土地には生えず、手入れが悪い山では育ちません。日頃から生徒と地域の方々が山を大切にしている気持ちが、まつたけの大量収獲という成果となります。
傷まないように丁寧に収穫されたまつたけは、給食で食べるだけでなく文化祭で松茸汁としてふるまわれるそうです。

海の恵み山の恵みは、きっと子どもたちの体と心を大きく育ててくれることでしょう。
湯田温泉のビジネスホテル喜良久では、さすがに給食はお出ししておりませんが、朝食には地元の海の幸山の幸をお楽しみいただけるように、工夫をこらしております。
子どもたちを育む山口の味をお楽しみくださいませ。