山口の銘菓 外郎

m_om003山口独自の味としてご紹介したいものはたくさんありますが、
外郎もそのひとつ。
というと「山口独自の味?外郎なんてどこも同じ味でしょ?」という声が聞こえてきそうですね。
確かに「外郎」というお菓子の製法はだいたいどこも同じようです。

外郎といえば名古屋の外郎が特に有名ですが、食べ比べるとその味や舌触りは山口と名古屋では大きく違いがあるのがおわかりになると思います。
「同じ外郎なのに?」という疑問はごもっとも。
その違いの理由はそれぞれの原材料にあるのです。

名古屋の外郎は米の粉を主原料にしているので、モチっとしています。歯切れもよく、重みのある外郎です。
山口の外郎はわらび粉や葛粉を主原料にしているので、なめらかで舌触りがよく、柔らかい食感の外郎です。

山口県以外の地域の外郎も、名古屋のように米粉を主原料にしています。
だから、山口の外郎は独自の味だと言えるのではないでしょうか。

山口の外郎は大内氏の時代に創製され、「黒外郎」から「白外郎」として発展していきました。
奥ゆかしいほのかな小豆の香りが、大内文化のなごりを今に伝えています。
優しい甘みで、後口が良いことも特徴のひとつです。

山口の外郎はおみやげとしても好評です。
生外郎はデリケートで日持ちがしませんが、真空パックの外郎は数日間の賞味期限があります。

湯田温泉にはいくつか外郎のお店があります。
「湯田温泉ビジネスホテル喜良久」にご宿泊の際のおみやげとして、おすすめの一品です。